2012年04月15日

要求の強い子

ひさしぶりにころんちゃん登場した。

のぞむとテレビ権争いして。
私が番組を見てたところへ、ビデオが見たいから替わって、と言ってきた。
「お母さんこの番組見たいんだよ。だから嫌だよ」
と返す。
「のぞむも見たいんだもん。おーねーがい」
ときた。もう少し頑張って
「お母さん一週間でこの時間しかテレビ見てないんだからこの時間くらい好きに見させてよ」
と言ってみる。
「どーーーしても見たいの。お願い!お願い」
悪気もなく、ただ見たいだけ。
こういうストレートな言い分に弱い私。
結局譲った。不機嫌になりながら。


別にそんなにどーしても見たいって番組じゃなかった。ただ、ちょっと面白そうだなって、それくらい。
もともとテレビは付いてるとなんとなく面白そうな気がして見てしまうけど、どうしても見たいのはそんなにないから、いつもあんまり見ないようにしている。ただ私の好きな1番組だけはリアルタイムで見ることにしていて、その時間は「お母さんがテレビを使う時間」になっている。今日は好きな番組がやってなかったから、違うのを見ていたら、のぞむは見慣れていない番組が面白くなくて好きなのが見たくなったらしい。


それで、私が不機嫌になったのは、見たい番組が見れないから、じゃない。
私も見たいんだ、と言っているのに、私が見ていいはずの時間なのに、悪びれず横取りしようとしてきたから。そして、あまりにも無邪気なその行動で、ブラックボックスに突入したらしい。
すっかり子供に戻って対等な気分で腹が立ってた。


子供の頃、私を嫌な目に合ったとき、こういうタイプがいたんだ。

悪びれず、かわいく、でも実はずうずうしいことを当然のように頼んでくる子。しかもしつこい。私が嫌がって拒否し続けると、相手の方がいじめられてるみたいな雰囲気になってきて、だんだん、私が悪いことをしているようになってしまう。

まわりにいてる大人などは、相手の子が泣き出したりしてから事態に気付いて、「そんなに嫌がらなくてもいいでしょ、やってあげなさい」とか、状況も知らずに簡単に言う。さらに嫌がっていると「意地の悪い子だ」なんて言われたりする。

そんな大人が周りにいなかったとしても、相手の子自身が周りに「ころんちゃんがひどいの」などと言って回るので、後日「○○ちゃんに意地悪したんだって、なんでそんなひどいことするの?」なんて言われたりする。私はそんなことを人に言ったりもしないし、元々言えるような友達もいないので、味方はいない。説明しても、「嘘ばっかり」とか言われてしまう。


のぞむにその子を見ていた。

私は、そういう子に対しては、実はそんなに強い怒りは持っていない。
そういう子は、ただ自分の我がままを言いたいように言ってるだけってわかっていたから。ただ私が要求を受け入れなければそれでいいと思っていたから。

怒りはやっぱり、まわりの人間に向いている。公平でない、一方的に相手の言い分だけを聞いたり、いつまでも収まらないその子の要求に面倒くさくなって私の当然の権利を放棄させようとする人達。ずうずうしいのはあっちでしょう?あっちの言い分がいいなら、私の言い分だっていいはずでしょう?

人間は、「嫌だ」という方を意地悪だと思うようなところがあるのかもしれない。いつも私が悪者だった。たとえ、みんなに1つずつ配られたクッキーを、私が大事にとっていて、その子は他の子からも何枚ももらってあっという間に食べてしまっていたとしても、それでも私のクッキーまで要求してくるその子の要求の方が、通されるのだ。これは私のだから嫌だ、という私の当然の主張は、協調性のない証拠にされてしまう。たくさんの子からクッキーをもらったその子は、お友達が多くていい子なんだって。
私は実際友達がほとんどいなかったし、私がなにかもめ事の当事者になっていると、相手方に味方が沢山つき、私が悪者になるのが当たり前な雰囲気ができあがるし、大人もそんなものだった。


私はその子に言って欲しかった。

なにをいつまでも言ってるんですか、あなたは自分のクッキーを食べた上に友達の分までもらっておいて、ころんがとっても楽しみにして大事にとっておいたクッキーまで取る気ですか?ころんは嫌だと言っているんだから、もう諦めなさい!

ころんが悪いわけじゃないでしょう!人のせいにするのはやめなさい!

ずうずうしいのはあなたです!

泣きたければ泣いていなさい、先生はそんな行為は許しません!

いいですか、人のものを際限なく欲しがるのは卑しい行為です。そんな行為に対して自分の大切なものまで譲ってしまうのは優しさではなく、愚かな行為です。大切なものを守り通すことも大切なんですよ。


なんてね。

私の判断が間違ってないって、後押ししてほしかったんだなあ。

でも本当は自分で言いたかった。多勢に無勢じゃなくて、対等に、1対1で。周りは本当に第三者でいてほしかった。

え?あげないよ。
あんた自分のもってんでしょ?
あげたくない人のまで自分のものにしようなんてずうずうしいよ。
あげないって言ってるでしょ?
私だって楽しみにしてたんだよ?
あんただけが欲しいんじゃないんだよ?
泣いててもいいけど、私は絶対あげないよ。私だって食べたいもん。

それで断固として跳ね返してやりたかった。

それを、大人が見守っててくれたら、嬉しかった。

でもこういうことがしょっちゅうあったから、泣こうが喚こうが、嘘付こうが、嫌がらせしようが、マナーもルールも破っても、結局味方を集められる人間が得をするんだな、って、学んじゃったな。

で、そこまでを予測して、要求の強い相手には渋々譲るようになった。悪評を避けるために。だから私の恨みは悪評に向いてる。ジャッジして私に悪者のレッテルを貼る外野の人達に向いてる。

のぞむに対して、上手く表現できない感情の正体。


のぞむはまだ、成長中だし、意欲が強いのはいいことではあるから、周りの人との兼ね合いを学んでいってくれればいいなあ、と思う。

次こういうときは私はどう表現しようかな。
posted by 蝉ころん at 22:43| Comment(0) | ころんちゃん覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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