2006年10月02日

週末の話し合い

週末、夫の方から動きがありました。うまく書ける自信がないけど、書いてみます。



結論からいうと、やっぱり、夫は私のうつ病を疑っていたようだった。それは夫なりに私の状態を心配してのことで、夫自身も自分の性格について悩んでいたこともあって、カウンセリングに一緒に行くことを約束してくれた。

今までの私なら、ここで肩の荷を降ろして前向きになろう、と思っていたことだろう。夫は私のことを考えてくれていた、と感謝さえしていただろう。今でもその気持ちがないわけではない。でも、今の私はそこまで楽観的になれないものを抱えている。

今までも、夫とは話し合いをするたびにこんな前向きな気持ちになったことが度々ある。それでもいつも結果は同じだったじゃないか。

そして、この週末の話し合いでも、夫はうつ病のことを口にする前は、とても攻撃的な目で私をみていたんではなかったか。

私は夫のことを怖いと感じていると正直に言った。支配しようとしているように感じる、と言った。正確には違う。夫といると、自分から自分をなくしていってしまうことが怖いんだ。もしかすると私は人間全てが怖いのかもしれない。

とにかく私は夫が原因で私が追いつめられたということを夫に告げた。夫はごめんといい、夫自身の性格の問題点についても話をし、カウンセリングの話もすることができた。私は問題が解決に向かうんではないかという希望を感じた。

でもなにかに違和感も感じていた。このときはよくわからないまま、なぜかまた夫の仕事の話を聞いていた。夜中の話し合いは4時を過ぎて、この日はお開きにして、いつものように別々の部屋に戻って休んだ。

次の日、私がまだ目が覚める前に夫は起きてきて、子供たちとテレビを見ていた。そして、朝ご飯は外で食べることに決まったらしい。

心がざわざわとした。また夫は私に相談もせずに、私の状態を勝手に理解したつもりになって私の行動を決めている。子供を誘って、私が一緒に行かなければならない状況を作っている。前の日の話し合いで一応和解した形になっているから、私はこれを断ることができない。「私が」断れない。夫には、私が本当は嫌だけど断れないという心理状態になってしまっていることはわからない。

こういうことの積み重ねが私を鬱に追い込んだんだということが、今はわかる。

夫自身は本当に私のことを心配しているんだと思う。それで元気を出させようと、朝ご飯も作らなくていいよ、と、食事に誘った。その車中から私は泣いていた。店の中ではなんとか自分を保ったけど、また帰りにも泣いてしまった。下の子を寝かしつけつつも泣いていた。

私は今、家族の中にいること、そのことそのものがとても辛い。本来私が立つはずの台所で夫が子供におやつを作り、夫が洗濯機をまわす。子供が大喜びで夫の手伝いをする。そのことがとても辛い。

この日の夫は本当に親切からしている。少し前までのようなイヤミでやっているところはまったくない。それがまた辛い。いっそイヤミでしてくれていた方がいい。そのほうが私が私でいられる。



夫は、私が「鬱だから」何も出来ないんだと思っている。私は、そうじゃないと思っている。私は本当は何も出来ないのに、無理をして出来る自分を装ってきて、それが出来なくなったから鬱になったんだと思う。もし私が回復するなら、この「出来ない私」を私自身が受け入れる必要があると思っている。

でも、夫はそうは思っていない。鬱が治って、また元気な私になれば、また出来る私に戻ると思っている。夫が実践して見せている、理想的な家事をまた私ができるようになる、と思っている。夫は、私が「鬱」だということがわかって、それで問題が解決した気になっている。病気なんだから、と。医者に行って、薬を飲んで、養生していれば治ると。元に戻ると。そして自分で勝手に私の手を引いていくことに決めてしまっている。私が一人で歩けないんだから、と。

私は自分で歩いてるよ。ゆっくりだけど、足手まといに思うんだろうけど、これでも自分で歩いてんだるよ。

話し合った時も、「上を目指せ」という言葉が出た。今はここかもしれない、ここでいいじゃないか、そこからどんどん上を目指せばいいんだ、と。常々自分でも思っていることであっても、夫の口から聞くと重荷でしかない。夫が私を励ますつもりで言っていることもわかっている。それでも、その「上」はどこ?と思ってしまう。その目標は、私が決めることでしょう?馬の鼻先に人参をぶら下げるように、あなたが設定するものじゃないでしょう?

あくまで夫は、私の保護者として、私の進む道筋を決めようとしている。私が選んで進んでいる道筋を認めようとはしてくれない。

私はこれでもあがいてるんだよ。私なりに悩んで自分で解決策を探して選びとってやってきたんだよ。

私に解決策を提示しないで欲しい。私に自分で選ばせて欲しい。本当に私を心配してくれているなら、私の居場所をこれ以上奪わないで欲しい。

夫が私の保護者でいようとする限り、やさしさに傷つけられて、さらにそのことに罪悪感を持つ、悪循環は終わらないんだと知った。



夫はこのことを理解してくれるだろうか。私が人生に介入されていると感じていることに、気付いてくれるだろうか。それがない限り、どれだけ会話が復活しようと、夫との生活に望みがないことに、変わりはない。
posted by 蝉ころん at 10:19| Comment(5) | 近況報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんだか、ごく最近までの別居以前のウチの状態と酷似しているので、思わず書き込みます。

読むと、蝉ころんさんの心には夫が、夫は、という言葉がとても多いのに気づきます。

私と違って、別居するなら完璧な形で、とおっしゃっていたし、夫との関係への未練や期待はすっかり払拭されているようですが、

やはり「夫」のことが頭から離れられないのは
「呑み込まれ」ているんだとか。

私もずっと、なんで毎日夫のこと、ではなくても、「夫との関係」のことばかり頭から去らないんだ、と不思議でした。でもそうしてしまっていました。今の蝉ころんさんと似ているな、と感じるのはその点です。

「私」のことだけ考える。これを今課題にしています。

>私に解決策を提示しないで欲しい。私に自分で選ばせて欲しい。本当に私を心配してくれているなら、私の居場所をこれ以上奪わないで欲しい。

ここは「私」だけど、夫に要求して呼びかけてしまってますよね。自分の願望は自分でかなえるもの・・・。そのために自分で出来ることは、「私を邪魔する人から離れる」しかない・・・。


えらそうなこというけど、自分への言い聞かせとして今実行しようとしていることなので、他人事と思えなくて・・気を悪くされたらごめんなさいね。



Posted by なつ草 at 2006年10月03日 12:58
本当ですね。今読み返してみて自分でもびっくりしました。気を悪くするなんてとんでもないです。助かります。

また私は夫を自分の境界の中に入れてしまったんですね。気付きませんでした・・・。私がずっと会話を拒否して避けていたのは、怖かったのは、この事態だったんだと思いました。和解するのが一番怖かったんだって。

今また自信がなくなってきています。私は他の人間と一緒に暮らせる人間ではないんじゃないかと・・・相手が夫じゃなくても、結局は私は相手を自分の中に取り込んでしまう。自分で勝手に取り込んでおいて、勝手にがんじがらめになって苦しんでしまう。
私は相手の好意を断ることができない。相手がいいことだと信じていることを受け止めないことに罪悪感を感じてしまう。

相手が夫じゃなくても、誰でも同じなんじゃないか?と思うんです。そんな私が罪悪感を感じずに暮らすことができるとしたら、それはやっぱり一人になるしかない。

そんな私のわがままに子供を付き合わせるのか・・・?

また堂々巡りが始まってしまいました。情けないです。でも、落ち着いて、焦らずにゆっくり考えてみたいと思います。
Posted by 蝉ころん at 2006年10月03日 14:23
>自分で勝手に取り込んでおいて、勝手にがんじがらめになって苦しんでしまう。

取り込んでいるんでなくて、取り込まれてしまっているのでは?と感じます。(素人なのでうかつに言い切れないのですが、)

夫さんがマニピュレーターなら裏操作の達人なんだから。(本人は全く無意識だけれど)

私が自分を「加害者」ではないかと不安になっていた心理と似ているのではないかしら?

そう思いこむように、相手を追いつめないと
安心できない人格、らしいですよ。

蝉ころんさんの日記はとても深く分析されている内容が多いですが、内省的になりすぎるとドツボにはまってしまうから、ほんと、ゆっくり焦らず、がいいですね。

自分が行ってきてラクになったからですが、
カウンセリング、蝉ころんさん行かれたことあります?

Posted by なつ草 at 2006年10月03日 17:38
わたしも「自分の方が取り込んでいるんだろうか・・。」と時々悩みます。
でも落ち着いて考えれば、携帯でもスケジュール帳でも葉書でも、何でも手に触れればわたしの私物でも見る、自分宛ての私信でも「開けて読んでおいてくれ。」なんて平気でいう人は普通じゃない。少なくともうちの夫はそういう人です。
自分とわたしとの境界線なんて無いんです。

夫はわたしが疲れた様子を見せると、擦り寄るように寄り添ってくる。心配してあれこれわたしの代わりに考えてくれる。それが一番いらないのに・・・。

夫の言う「上」や「目標」に惑わされないで。
それは夫の望む「上」や「目標」です。
夫の「欲しいもの」です。
あなたではない、彼の「理想」です。

えらそうに書いちゃったけど、わたしもしょっちゅう侵入されては後悔してます。そうやって流された方が何も考えずに済むから、疲れてくるとそうなっちゃうみたいです。

夫との境界を保持するのは疲れますね。
Posted by 小麦 at 2006年10月04日 12:18
>夏草さん

夫も取り込んでるんでしょうね。夫の一部、テリトリーの一部にされている感じはします。でも、私も取り込んでしまっている感じがあるんですよ。心の中に常に夫がいるような感覚です。

分析してないと流されちゃう・・・と必死になって分析しているうちに、かえって自分自身がなくなっていく悪循環なんですよね・・・方向を見極めないでやみくもに考えているからよくないんだとは思うんですけど、なかなかうまくいきません。

カウンセリングは年頭から通ってるんですよ〜これでも。(^^; こちらも行きつ戻りつで、なかなか先に進めませんけど、やっぱり受け止めてもらえることは自信につながりますね。それでも私の自信はハリボテだから、急に負荷をかけると潰れちゃう。ゆっくりゆっくり進みます。

夏草さんも、いいカウンセラーさんに出会えてよかったですね。声に出した自分の気持ちに面と向かって共感してもらえるのは本当に力になりますよね。



>小麦さん

体調が良くなかったようですが大丈夫でしょうか。

夫も境界線のない人です。手助けをするつもりでずけずけと私の心に踏み込んで、勝手に整理整頓しようとするような人です。

「そこはあなたの手を出すところじゃない」と言っても「家族ってそういうもんだろ」と譲らない。そして夫自身も、私にべったりと世話をして欲しいんです。子供のように。そこは家族だろ、と。

私は人の領域に入ってまで世話をしたくないし、されたくない。そこのところが理解できないんです。夫の家族感は、侵入し合い、取り込み合う、分離できないマーブルのようなものに思えます。

この日の話し合いでの夫の言葉や態度は、本心から「私のため」に発されていました。そのせいでいつも騙されてきたけど、夫本人も気付いていない「夫の欲望」が見えるようになったので、苦しいけれど今度はもう騙されません。

マーブルに取り込まれてしまわないように、境界線は大事にしたいですね。
Posted by 蝉ころん at 2006年10月04日 13:34
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