2006年07月01日

手をつないで・・・

しつこいようですが、夫は、暴力など、はっきりと私に対してひどいことはまったくしません。でもその扱いは、ネグレクトに近いものだった、と昨日書きました。私の存在を意識していない象徴のようなことを思い出したので、書いてみたいと思います。


まだ子供がいない頃、夫と遠出をすると、よく手をつないで歩きました。

足の速い夫に遅れないように、私も大股でついていきました。息を切らせていても、ほとんど会話がないのであまり支障なかったのは皮肉な話です。

夫は、人込みの中でも、私と手をつないでいるのを忘れているかのように、私が通れるスペースがあるかないかなんておかまいなしに人をかき分けて進んでいきます。スピードもほとんど落ちません。私は後ろから、人にぶつからないように、足をもつれさせながらついていきました。電柱などがあっても、そのすぐ脇を通っていったりするので、私は何度もびっくりして避けました。

手をつないでいると言うより、引きずり回されていると言った方が近い状態でした。

「私と手をつないでるんだから、私が歩く場所があるかも考えて通るところを選んでくれない?」
「私の方が歩くのが遅いんだから、もう少しゆっくり歩いてよ」

何回も言ったけど、言った直後はマシになっても、結局は元通りでした。変わっていないことを指摘しても、

「俺はこういう人間だから」

で終わってしまいました。

それでも、夫と出歩くと、家にいるより会話もあったし、手をつなぐ、という控えめなふれあいも嬉しかったので、だんだんと夫に合わせて歩くようになりました。

夫に合わせているうちに、私は夫の付録でしかなくなっていました。

そして子供ができて、成長するに従って、その付録の役でさえ、私には回ってこなくなりました。夫の愛情を気兼ねなく注げる相手ができたから、私はお役御免になりました。

「子供にそれだけできるんだから、私にももう少し愛情を表してほしいな」

と、言ってみたことがあります。

「子供に焼きもち焼くなよ大人のくせに。子供と同じようになんか扱えるか」

それでおしまいでした。そして何も変わらない。

まったく示してもらえない愛情を求めることが、焼きもちにとられてしまう。そこで子供を引き合いに出したのもうかつだったかもしれないけど、それでも、私が苦しい気持ちで吐き出した願いを、こんな言葉で片付けられてしまう、そのことに傷つきました。

控えめに言い過ぎたのか?もっと本気で伝えるべきだったのか?たぶん、どっちでも同じようなものだったでしょう。控えめに言えば軽く扱われ、まじめに伝えてもオーバーだと言われる。どっちにしても夫に軽くとられることに変わりはありません。もともと私のことを軽くしか見ていないんだから、どんな言葉でも伝わりっこなかった。

私が電柱にぶつかろうが人にぶつかって謝っていようが、変わることなく一人分のスペースを歩いていた夫。そのときの夫の心に私は本当にいたのでしょうか。自分に触れている「手」があるだけだったように思えてなりません。それほど私の存在は軽いものでした。

たかが手をつないで歩くだけのことにも、これだけのことが現れていたように思います。
posted by 蝉ころん at 09:23| Comment(2) | 夫との日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ネグレクト」って言葉は育児だけではなく、老人介護等にも使われてますから、蝉ころんさんの使い方は間違ってないと思います^^「すべき事をしない=放棄」って意味であるのは理解できますし。
元ダンも、何かを突っ込むと「俺はそう言う体質」「俺はそう言う人間」って言ってましたね^^蝉ころんさんが、私のブログでコメントしてくれた様に、自分の考えしか存在しないんですよね。新しい何かを持って来ても、受けない。
自分が一番正しくて、エラい。良く言えばマイペース、悪く言えば我がままなんです。自分の周りを動かす事で、世を渡って来た人です。もうね、治りませんもん^^
それを受け取ってどう生きていくか、、、子供が気になるのは判ります^^私も子供が居たら別れてなかったでしょう。
子供が居たら、彼は変わったかもしれないって思ったのも事実。でも、変わらなかっただろうな〜って今思います。手をつなぐのでは無く、犬のリード(首輪につないだヒモ)に様な印象を受けてしまいました。
Posted by るんた at 2006年07月02日 18:43
>るんたさん
コメントありがとうございます。(^^
そうか、ネグレクトって「放棄」って意味なんですね。夫と私の場合はどっちかというと「放置」って感じか?と思いますが同じようなものかな?
自分は変わらないって言う言葉も共通なんですね〜。結局基準は自分なんですね。これってやっぱりきついですよね。合わせるばっかりだもん。治りませんね。私を傷つけても「気にしすぎ」、私の切羽詰まった訴えには「傷ついた」で被害者面ですから・・・。
犬のリードって!(^^;
いやでもまったくその通りです。結局犬と一緒だったんですね私は。散歩してやる気になった時に連れ歩いて、構いたくなった時に構う。もうほんと、夫と私の関係そのまま。夫はアイシテルと言ってましたが、それはペットに向けた愛だったんですね〜。対等な関係だと思っていた私が馬鹿すぎ〜。
Posted by 蝉ころん at 2006年07月03日 08:40
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