2010年09月09日

恐かったんだ

夜中に夢で目が覚めた。

運動会かなにかで、私はなぜかキャッシュコーナーで2冊目の通帳を作っていた。すると女の子のグループがわいわい楽しそうにやってきてキャッシュコーナーに文句をつけた。私はなぜかびくっとしたんだ。

目が覚めて襲ってきたのは恐怖。あの頃の、子供の頃の、ころんちゃんの恐怖。

まわり中敵だらけなところへ1人だけで突っ込んでいく恐怖。

私は本当は嫌だったね。

でも家にも私はいなかった。

家に1人でいても私はいなかった。

無か、マイナスか。

私はマイナスを取ったんだ。

マイナスを浴びせられ続けても、私は存在していたかった。

だから私が存在する場所へ通い続けた。




基準がおかしいんだ。

私はマイナスを基準にしてしまったんだ。

辛くて、苦しくて、周り中が敵。

そんな世界を基準にしてしまった。




受け入れられるために自分を曲げることを学んだ。

仲間であるかのように演技する。

混ざっていても違和感のないように自分を押し込めて。

人気のある人の真似をして。

責める人が出てきたら失敗。化けの皮がはげたら失敗。そこにはもう私の居場所はない。

次のコミュニティではもっとうまくやらなきゃ。

下手だからバレるんだ。本当は受け入れられない私のことが。

今度こそバレないようにして居場所を確保しなければ。







会話することも、目を合わせることも、笑顔を作ることも、恐怖だった。

いつ、私の何が相手を怒らせるかわからない。

今笑っている相手が突然私を罵りだすかもしれない。

なにが致命的な失敗になるかわからない。

その場その場をただ必死で乗り切る。

いつでも体はこわばっていた。

目が笑ってないと言われれば目も笑って見えるように笑った。

本気で楽しんでいるように笑った。

冗談だって言わなければ。

フル回転で考える。

どう答えるのがいい?今は笑うところ?悲しい顔?

あの子はなんでこんな難しい会話をそつなくさも自然にできるんだろう?

私だって真似していればきっとうまくなる・・・











私はコミュニケーションというものを根本から間違えて学んだ。

自分自身というものは必ず否定されるものであって、まわりに馴染める自分を作り上げていくものだと学んだ。

馴染めないのは自分が失敗したから。まずいことをやったから。上手く隠し通せなかったから。

そして自分の居場所をがっちり確立できれば、そのときは自分の言いたいことを出してもいいんだと思っていた。

確立できた人にだけ許されることなんだと。

上に立った人間にだけ。選ばれた人間にだけ。




頑張ったね。

まるまる自分じゃない人間を自分の中に作り上げて。すごく頑張ったね。

でもなんか、変だね。

もうわかってるね。







あれもこれも手放すんだって。

頑張って頑張って身につけたことも、ぜんぶ必要ないんだって。

いらないんだって。





そんなのって。

惨い。

ひどい。

今さら。

ここまできてから。

ひどいよ。





でもわかってる。

あの時はそれしかなかった。

生き抜くのに必要だった。

あそこが異常だったから。ひとりでやり切るしかなかったから。

間違ってたんじゃない。

正しく頑張ったんだ。




よく見つけたし、よくやり抜いた。

あの恐怖の中を、よく自分で切り開いてきた。

生き抜いてきた。




もう戦場じゃないから。

鎧も、武器も、変装もいらないね。

捨てなくていいから。まずは外してみようか。

そのままがいいよ。

posted by 蝉ころん at 09:46| Comment(0) | ころんちゃん覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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