2010年11月19日

ひかるの悪夢

ムカムカをうまく消化できなかった日の夜、ひかるは夢を見たらしい。

お母さんがぷんぷん怒って何かをしている夢だったらしい。

それでそのあとの会話。

「そっか、お母さん昨日おこりんぼだったからそんな夢みたのかもね」

「そうね」

「やっぱりおこりんぼになってるって思ってた?」

「まあね」

「そうだよね。ごめんね」

バレバレでぶつけてたってことで。まだまだだなあ。

ひかるは、私が怒ってるときは警戒してこんな話はしてこない。

しっかり私の機嫌をみて話してくる。

すっかり察知能力が身に付いてしまったことに、罪悪感を感じたりもする。だけどこれは、私の問題としてずっと私が持ち続けるもの。

それはそうとして、ひかるからこんな話が出来るのは、きっといいこと。

私も自分がおこりんぼになってたことを認めているのも、たぶんいいこと。

最終的にはこんな話がなくてすむようになるのがいいんだけど、まだまだそこまでは辿り着けないから、良くなってること、上向いていることをちゃんと確認しておこう。



そしてひかるの夢のことを考える。

ひかるは幼稚園の頃、夜中にときどき、突然泣き叫んで怖がりだすことがあった。

よくわからないことを叫んでいる中で、必ず、「お母さんがいい!」と言った。

大丈夫って声をかけても、揺さぶって起こしても、抱きしめても、なかなか泣き止まず、そのまままた眠ってしまう。

1年に2・3回のことだったので、そんなこともあるのかなと、あまり気にしていなかった。



小学生くらいになっても同じような夢を見ていたようで、起こすと「あそこにいる、怖い」なんて言うようになった。

幻覚みたいなものが見えていたらしい。

それは、私に重なっていることもあり、別の場所にいることもあった。

抱きしめたりしても、触ろうとすると抵抗することもあった。

相変わらず、「お母さんがいい!」と叫ぶ。

何ヶ月に1回かの頻度で繰り返すうちに、さすがに気付いた。

私が夜に爆発したときに見ているらしいこと。

たぶん、ひかるが見ているバケモノは私だってこと。

お母さんがバケモノに変身してしまったことに、ショックで泣き叫んでいること。

とにかく夜には怒りを抑えるようにして、だんだんおさまった。



本当はバケモノが私だって気付いたとき、私はすごく悲しかったんだ。

あの私は、バケモノなんだって。

ひかるにとっては、お母さんじゃなくてバケモノなんだって。

今はわかる。

これは、私の中の、怒りもわかってほしい、受け止めて欲しいっていう、ころんちゃんの感情。

ひかるに向けたらいけないことだけは、そのときもわかったから、自分の中に納めてた。



だからお母さんが怒ってたって言われたときは、ちょっと嬉しかった。

ひかるの夢の中で、怒っている私はちゃんと私の姿をしていたんだなって。

私の怒りのレベルが落ちたのと、ひかるが成長して私の中にそういう部分があるって言うことを理解しだしたのと、両方なんだろうと思う。

最近は、夢を見て笑っていることも多いひかる。

あのころの悪夢はもう数年見ていない。

寝相もけっこう悪くなった。

のびのび寝られる環境を与えることが出来ていなかったなって思う。

いつか、ひかるの夢の中のオコリンボ母さんもいなくなればいいな。

オコリンボは私の中だけで暴れさせられるようになったらいいんだから。



いろんな形で、私に気付きをくれる子供たち。

いつまでも鏡させてないで、私が先を行けるように。

お母さんばっかり見てないで、自分たちのことを見つめられるように。

そんなふうに思う。

posted by 蝉ころん at 16:43| Comment(0) | 子育て関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。