2010年11月01日

浸食

部屋がとっても散らかっている。

私のものじゃなく、子供たちのものが散乱している。

だんだん、私のスペースがなくなってきた。

ちょっと前から気付いていたけど、これは実家での状態の再現だ。

気に障るたび、掘り起こして書いて、怒りとか悲しみとかを出してきたけど、まだ残っていたらしくて、昨晩は、ちょっと行動に現れた。

私のスペースに置かれた子供たちのものを、乱雑にバサッ、ドサッ、ガシャッと音を立ててどかす。

やりながら、ああ、これは、実家で本当にしたかったことだな、と思った。

そのあと、また子供たちが寝付いた布団の中で、続きに思いを巡らせた。

中学生頃から私はずっと実家では片付け役だった。

私のスペースに物が置かれていても、私はそれを丁寧に、適切な場所に片付けた。

何度私の場所を占領されても、粘り強く片付けた。文句も言わずに片付けた。

言っても誰の心にも響かず、何かの騒動を引き起こす不快のタネになるだけなのを知っていたから。

その頃には既に体も大きく声も大きく、既に私では太刀打ちできない力を持っていた兄に対しても、私はどこかで恐怖心を感じていた。

兄は既に思春期に突入し、反抗心とともに怒りを親にぶつけるようになっていて、私に向けられたことのないその怒りに対して、恐怖を感じていた。

私は怖かった。あの家庭に存在するのが怖かった。

なるべく主張せず、目立たず、それでいて、受け入れられたい気持ちもあり、ただひたすら私の存在場所を、自分で空けた。

私の場所をくれない家族に怒りを感じつつ、どうかここに入れてくれ、と思っていた。



夜、夢を見た。

実家で、あの、むかし暮らしていた、物が散乱したあの部屋で、私は両親と兄に、散らかった物をぶつけまくっていた。

直接顔に向かって、怒りを叫びながら、私の場所を埋め尽くす物を次から次から拾っては投げていた。

お前が片付けろよ!

お前の物じゃないか!

捨てたら怒るくせに、私の場所に置くな!

そんなに私にいてほしくないのか!

それなら殺せば良かったじゃないか!

私がいらないんだったら、産まなきゃ良かったじゃないか!

この家に私の居場所なんか、どこにもないじゃないか!

私なんかどこにもいないじゃないか!



相手の顔も見ず、声も聞かず、必死で叫び続けていた。

私はまだ怖がっていた。

夢の中でさえ、私はまだ怖がっていた。

あそこで自己主張するということは、それだけの覚悟がいること。

仕方ない。私はまだ彼らのターゲッティングから外れてはいないんだろうから。

怖いものは怖くていい。

私は、父が、力に訴える可能性のある人だと知ってしまっているから。

怖いものは怖いんだ。

夢の中ででも怒りを表明できたのは、やっぱりすごいことだ。

よくやった、私。

posted by 蝉ころん at 20:42| Comment(0) | ころんちゃん覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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